カテゴリ:本、写真集( 3 )

人間失格。

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今朝、太宰 治の「人間失格」を読み終えた。

太宰治といえば「走れメロス」「斜陽」など、みんな学生時代に読んだことがあるだろうが、僕はまだ読んだ事がなかったので、とりあえず「人間失格」から手に取った。

まず、自伝なのか文学作品なのかはさておいて、主人公、葉蔵の人間に対する不信と不安、人間の営みとういものが未だに何も分かっていない中で考え出した「道化」。

人間を極度に恐れていながら「道化」を続けることでなんとか帳じりを合わせ、世の中を見つめ描写していく様は、とてもわかりやすく真面目に面白い。

僕の知り合いにもこの葉蔵みたいなやつがいたが、僕は第二の手記に登場する竹一みたいに道化を一発で見破りその友人を震撼させてしまったことがある。


現代小説のラブストーリーや創作物も楽しいが、こんな昔、いや昔だったからこそこういう物語があることを知った僕は少し焦った。
こんな感じでますます青春文学に興味が出てきた。
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by charvy | 2010-05-27 05:24 | 本、写真集

冷静と情熱のあいだ。(Rosso)

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GW明けから慌ただしい日々が続いている。
今日は撮影の合間、昼過ぎに1時間ほど時間が出来たのでスタバで読みかけの小説をラストまで一気読みした。
タイトルは「冷静と情熱のあいだ」。
10数年前に発刊された物語だがまだ読んでいなかった。

この物語は二人の作家から書かれていて同じタイトルで2冊存在する。
今回はRossoといい江國香織が書いた女性目線のほうを読んでみた。

感想とまではいかないが、とにかく読んでいて痛い。
物語に登場するアオイは僕が理解出来るぎりぎりのラインの女性だ。

早く辻仁成の書いた(Blu)を読まなければ、この胸の痛みは治まりそうにない。


青本、早くよろしく〜!
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by charvy | 2010-05-12 14:08 | 本、写真集

霞町物語。

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なかなか読んでいて心に響く作品に出会った。
初めて浅田次郎の世界に触れた。「霞町物語」だ。
高度経済成長の只中にある東京の写真屋の息子の目線で、短編全8話のうち4話が青春時代の恋愛、あとの4話が幼年から少年の頃の家族へ思い出が描かれている。

特にすばらしいと思ったのが、若者らしいとんがった恋愛の話と、家族への特に祖母と祖父に対しての心の描写がとことん凄い。
僕にも104歳まで生きた祖母がいたが、この物語に登場する気丈で粋な祖母にイメージがかなりだぶった。
物語の展開もすばらしく、そして8話とも主人公「僕」の刹那的な青春の過ごし方と、そこに共通したさりげない人への気遣いがたまらない。

よく小説の感想で表現される甘く切ないそして刹那的とはこの物語のためにあるような言葉だ。

なかなか読む速度の遅い僕でも、この物語は最速で読み終えることが出来た。

そして心に残った台詞が祖父が言った、

「男てえのは別れのセリフだけァ、惚れたとたんから決めてなきゃならねえ」

のだそうだ。(汗笑)
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by charvy | 2010-04-10 14:50 | 本、写真集